2016年夏 ベラルーシ短期留学体験記

夏休みに短期留学をした露文生たちの体験記が届きましたので掲載します!まずはベラルーシのミンスクでの体験です。

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こんにちは。露文4年の河野悟士です。夏休み期間(2016年8月27日~9月25日)に催されたミンスク国立言語大学(МГЛУ)への短期留学に参加をしましたのでその報告を書きます。特にベラルーシに関する知識があったわけでもないのですが、夏休み前に神岡先生からのメールで留学の件を知り、少しでもロシア語を上達させようと思い応募しました。

実は今回が第一回目のプログラムだったようです。ベラルーシ政府の教育省が主催しており、ロシア旅行社が窓口となって手続きなどを行いました。手続き自体は特に煩雑でもなかったと思います。一応選考もあったのですが、おそらく露文生であれば語学力の点で落とされることはまずないでしょう。費用に関しては授業料がタダというのが嬉しかったです。その他交通費や寮費などを勘定しても20万円もせずに収まりました。因みにベラルーシへは日本の直行便がないので今回はアラブ首長国連邦のアブダビ経由でした。先入観で少し心配ではあったのですが、非常に安全な国らしく、杞憂でした。

 授業について

初日にクラス分けのテストがありました。ですが一度授業を受けた後で先生に「簡単だったら別のクラスに行ってもいいわよ」と勧められたので、自分に合わなければ、先生に申し出てクラスを変えてもらえそうです。週5日で日に3~4時間の時間割でした。僕たちのクラスでは月曜から木曜までは教科書に沿って文法を勉強していましたが、金曜日は新聞などから気になった記事を紹介し、みんなで話し合うといったことをしていました。(その時に自分のロシア語力の無さを痛感し、一か月では特に成果もあげられずに帰国したことは、悔しい限りです。)

またこれは短期留学にはよくある話なのかもしれませんが、クラスにいるロシア人・ベラルーシ人は先生だけ一人と思っていいでしょう。そのためベラルーシ人と接触を試みるのはかなりの行動力が必要だと思います。残念ながら僕はそこまでの大胆さを持ち合わせていないのでせいぜい美術館のおばさんと話すのが関の山でしたが…。それでも僕のクラスの人たちは、僕よりも遥かにロシア語のできる人たちだったので、かなり勉強になったと思います。

現地につくまではベラルーシ語とロシア語はどのくらい違って聞こえるものか、と少しわくわくしていたのですが、(僕の耳が悪いだけかもしれませんが)電車の中やスーパー、ベンチなどでの盗み聞きをする限りみんなロシア語を話していました。訛りもわかりませんでした。おそらくベラルーシ人に「ベラルーシ語喋ってください!」とでも言わないとベラルーシ語は聞けないのではないかと思います。

 生活について

まず寮の事ですが、МГЛУの付属寮で小洒落たきれいな外観でした。寮から大学まではメトロと歩きで40分程度でした。基本的に5人部屋で、同じプログラムの人たちと生活します。コンロ、冷蔵庫はもともとありましたが、食器や鍋などは現地調達で割り勘にしました。また鍵は一つしか渡されないので、同室の人とは予め生活リズムについて取り決めておくことをお勧めします。インターネットに関してはすったもんだの末タダでつなげられたので、寮母さんにネットをつなげたい旨を話せば何とかなると思います。ただし使えるのは部屋の中だけなので、携帯電話を使いたければ別に契約する必要がありそうです(僕はしていないのでどうとも言えません、ごめんなさい…)。

買い物や両替は寮の近くにあるスーパーマーケットでできます。大概のものはそこで手に入りました。ベラルーシでかなり慣れるのに時間のかかったのは金勘定でした。というのも新貨幣が導入されたばかりのようで、旧10000ルーブリ紙幣が新しい1ルーブリになっており、それに伴ってカペイカも使うようになったようです。インフレが激しいためこれからどうなるのかはわかりませんが、僕の行ったときは20ルーブリ札が千円札くらいの感覚でした。ですが全体的に物価は安いので、だいたい一日の食費は5ルーブリ程度でした。外食はそれなりに高かったものの日本とさほど変わらないと思います。

 街について

僕が行ったのは8月の終わりから1か月弱だったのですが、着いたときはむしむしした日本を離れ、爽やかで涼しく過ごしやすかったです。ただひと雨降ると一気に気温が下がるので、ジャンバーなどの暖かい服装は必須です。

大学は勝利広場という場所のすぐ近くにあります。その勝利広場を貫くように幅広の道路が伸びており、その大通りに沿って歩けば街の中心まで連れて行ってくれます。グム百貨店や博物館・喫茶店などがかたまってあるので散歩にはちょうどいいと思います。街の中心部だけあって多くの人でにぎわっているのですが、大きな公園があり、川も流れていて、建物も洒落ているので全体的にゆったりとした印象を持ちました。また電車にお年寄りや妊婦さんが乗ってきたら席をみんな譲ろうとするし、小さな本屋さんに入ったりすると、この怪しい東洋人ににこやかに話しかけてくるおばさんもおり、何となく物腰の柔らかい人が多い気がしました。

 

ヤンカ・クパーラ記念公園の噴水

ヤンカ・クパーラ記念公園の噴水

ヤンカ・クパーラはペンネームでその元となったイワン・クパーラ祭の様子をモチーフとした噴水だそうです。この公園内にヤンカ・クパーラ博物館もあります。

 

 

ヤンカ・クパーラの銅像

ヤンカ・クパーラの銅像

写真では分かりにくいですがかなり大きく威厳が感じられます。ベラルーシにおけるプーシキンだそうです。詩の一節でも覚えて行くんだったと悔やまれます…。(ベラルーシ語分かりませんが)

 

まとめ

淡々とレポートしてきましたがベラルーシの短期留学のアウトラインはこんなものではないかと思います。正直なところロシア語は上達したかと聞かれて、自信を持ってはいとは言えませんし、もっとそこいらにいるベラルーシ人をひっ捕まえて喋ったりすればよかった等、後悔は多いです。それは僕の語学力・行動力の問題ですので、ベラルーシにしても、ほかの国にしても、短期留学に行こうと思っている方は、この反省を踏まえてより有意義な留学にしていただきたいです。このプログラム自体は費用も安く、シンプルなので短期のロシア語留学にはお勧めだと思います。留学から帰ってきて一息ついて思うことは「ロシア語は仕方なかったにしても、ベラルーシはいい国だった」という漠然とした感覚です。今度ベラルーシに行くときに供えて鬼のように勉強しようと反省中です。

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